箕輪(今の千葉県君津市箕輪)には平安中期から安土桃山時代にかけて関東第一と謳われた「入定寺」という修験道場がありました。当院はこの「入定寺」の末寺の一つとされています。開創は鎌倉時代の初期と伝えられています。戦国時代に興隆を誇っていた「入定寺」も北条氏に加担したことで没落を余儀なくされ、当山もその難を逃れることが出来ず一時は無住となりました。再興は江戸享保年間、船塚山より秋葉権現を勧請し、一千座の護摩を修することで、その威徳を世に広める一役を担ったのです。そして時代の変遷を経て、平成元年より七ヶ年計画で境内整備が進められ、「永代供養墓地」「大梵鐘」「沙羅観音納骨堂」「総菩提五輪塔」などが、関東有数の規模で建立されました。